Ubuntu13.10でiBusを捨ててfcitxを使う
はじめに
Ubuntu13.10がリリースされて3ヶ月ほど立ちました。Ubuntuのサポート期間はLTS版を除き、9ヶ月というとても短い設定となっています。今まで使用してたUbuntu13.04のサポート期限は去年の12月いっぱいなので、継続して使用するためにUbuntuのバージョンを13.10にアップグレードしたところ、インプットメソッドのiBusが1.5にアップグレードされ、非常に使いにくいものとなっていました。
はじめのうちはiBusと仲良くなる努力はしましたが不可能であることを悟り、今話題のfcitxを利用することにしました。これは導入に関するまとめです。
fcitxの良い所
- iBus1.4と同様の感覚で日本語入力ができる。
- iBusよりもカスタマイズできる箇所が多い。(候補ウィンドウの配色やフォント、テーマなど)
- Mozcのユーティリティへのアクセスがしやすい。(設定ツールや辞書ツールをワンクリックで呼び出せる)
fcitxの悪い所
- 半角/全角キーを長めに押さないとIMが切り替わらない事がある。(もしかしたら設定の問題?)
導入
パッケージのインストール
Ubuntuソフトウェアセンターか、apt-getでfcitx-mozcをインストールすると、依存関係が設定されているので必要なものがすべて芋づる式でインストールされます。
デフォルトでfcitxを使用する設定にする
パッケージのインストールが完了したら システム設定の言語サポートから、「キーボード入力に使うIMシステム」の設定をfcitxに設定します。設定が完了したらコンピュータを再起動させます。
iBusのインジケータを非表示にする
再起動するとfcitxのインジケータと、iBusのインジケータが表示されていると思うので、システム設定のテキスト入力から、「メニューバーに現在の入力ソースを表示」のチェックボックスを外し、iBusのインジケータ表示を無効にします。
fcitxの設定
この設定が完了すると、fcitxは既に使用できる状態になってますが、デフォルトでは半角/全角に割り当てられているキーマップが、mozcの半角全角と競合してしまっているために、おかしな挙動になってしまいます。そこで、mozcに割り当てられている半角/全角キーのキーマップを全て削除します。
メニューバーのfcitxのアイコンをクリックし、Mozcツール(表示されていない場合はテキスト入力画面で半角/全角キーを押して、IMをMozcに切り替えてください)から設定ツールをクリックします。Mozc設定ツールが起動したら、一般タブの中のキー設定項目右側にある編集ボタンをクリックするとキー設定ウィンドウが表示されます。
キー設定ウィンドウの上部にある入力キーのタブをクリックし、入力キーの名前順にリストを並び替え、Hankaku/Zenkakuの設定4つ全てを削除します。
以上で設定は完了です、設定が完了したら念の為に再起動を行います。